サラダクラブ

作者春風

高校1年生の春。俺等は、別々のクラスにもかかわらず、同じ様なあだ名を付けられた。そんな俺達が出会ったのは、交流を目的とした1年生合同合宿に行った時だった。

サラダクラブ



俺達3人はクラスが違う。


「よう」


「おう、Aクラスは体育か?」


「そう、そっちは?」


「Cクラスは、これから歴史な」


「マジか!・・・死ぬなよ」


「まかせろ!」


「俺は~これから調理実習~」


「「・・・Bクラスの調理実習か・・・」」


「え?何?なんだよ」


「だってな、お前のクラスやばいって・・・」


「だよな・・・普通、作んねえって・・・爆発物」


「待って!あれは、卵をレンジに入れちゃっただけで!」


俺達は、いつも

くだらない話をしたり、遊んだり

楽しく学生生活を送っている。


Aクラス 佐藤 雅代(さとう まよ)

あだ名は(マヨ)


Bクラス 伊東 緑葉(いとう りょくよう)

あだ名は(レタス)


Cクラス 竹内 赤丸(たけうち あかまる)

あだ名は(トマト)


俺達3人は帰宅部なのに

何故か、3人一緒にいると

皆にサラダクラブなんて

言われ、特別視される。


なんで、そんな目で

見られているかと言えば


主にトマトが原因である。

いつも、あいつが何かしら遣り過ぎて

悪目立ちしてしまうのだ。


あとは


レタスだな。

あいつは、生物と調理の授業の時

決まって必ず問題を起こす。


生物の時間には、ネットで仕入れた

作り方を真似て、いろんな物を作ろうとする。

これは、先生も毎回ハラハラしている。


調理の時間には、食い物を

作っているはずなのに・・・

何故か全て爆発すると言う

噂を、Bクラスの奴から聞いた。


問題児共め・・・


俺は、いたって普通だ。

何の問題もない。


過去一回くらい上級生と喧嘩して

病院送りにした事がある・・・くらいか?


昔から俺は良く人に絡まれる。

小さい頃から髪の色素が薄く

茶髪だった為、良く

イチャモンを付けられてた為

喧嘩には強くなった。


しかし


高校に入ってからは

目立たない様、大人しくしていた



何故か、入学そうそう絡まれ

乱闘事件。

俺は合宿が始まるまで

自宅で反省する様に言われ

退屈な日々を過ごしていた。


それが

あいつ等と出会って

喧しくて、楽しくて、くだらない

日々が始まろうとは


誰も思わなかっただろう。