1 クラスに
朝7時。
ピピピピピ―――ィ。
目覚まし時計が鳴って、亜紗美は目を覚まし部屋を出て、洗面所で顔を洗いリビング行き母親。
「おはよう」
「おはよう」
挨拶を交わし、座り朝食を食べて部屋でランドルを背負い。
「いってきま―す」
家を出て、学校に向かい歩いていると肩を叩かれ、振り向くとクラスメイトの石橋麗子が立っていて。
「おはよう、亜紗美」
「おはよう、麗ちゃん」
挨拶を交わし、学校に向かって歩いていると。
「ねぇ、今日、転校生が来るの、知ってる?」
「知らない、なんで麗ちゃんが知ってるの?」
聞くと。
「昨日、職員室に行った時、ボードに書いてあったんの」
「ふうん、そうなんだ」
校門を潜り、教室に行きクラスメイトとしゃへっていると。
キンコーンカンコーン、キンコーンカンコーン。
チャイムがなり、担任が入って来て出席簿を教壇に置き。
「今日は、転校生が来ているので紹介します」
すると、生徒たちが騒ぎ始め出すと。
「静かにして下さい」
怒ると、生徒たちが静かになり廊下に向かって。
「じゃ、入って来て下さい」
1人の茶髪の男子生徒が入って来て教壇に立つと、担任がホワイトボードにその男子生徒の名を書いた、と。
「時田くんは、お父さんの仕事の関係でこの町に引っ越して来ました、まだ、わからない事があると知れませんので、聞かれたら教えてあげて下さいね」
「はーい」
返事をすると。
「じゃ、時田くん、一言お願いします」
光孝の肩をポンと叩くと。
「初めまして、時田光孝です、よろしくお願いします」
頭を下げると、担任が。
「常磐さん」
「はい」
返事をすると。
「あの子の隣に座ってくれるかな?」
「はい」
返事をして、与えられた席に行き隣に座っている亜紗美に。
「よろしくね」
「こちらこそ」
席に座ると、出席を取って授業を始めた。
放課後。
亜紗美がランドセルの中に授業道具を入れていると、麗子が来て。
「亜紗美、帰ろう?」
「うん」
学校を出て、帰り道を歩きながら
「ねぇ」
「うん、何?」
「時田くんって、結構イケてるよね?」
「そうかな?」
首をかしげると。
「私、ああいう男の子、タイプなんだ」
浮かれながら言い、麗子の家の前で。
「じゃあね」
「うん、バイバイ」
別れ、家に帰った。