ゆっくりと育まれる愛
条件付きの彼女。
本当は自分のことなんて、全く想ってくれていない。そのことをわかっていながら、想いを強めていく弥生。それは、彼女のほんの少しの勇気と条件をのんでもらうための行動。

他人から始まり、お互いにゆっくりと育まれていく愛。
不器用でもどかしいながらも、お互いの気持ちを深めていく二人。だけど、どちらも優しすぎるために、すれ違っていく二人の想いに、とても切なくなりました。

そして、最後に弥生がずっと望んでいた四季への条件。
それは、自分のためではなく、四季のためへの条件だったことに、弥生の深い四季への愛を感じました。

切ないながらも、四季のことを想って頑張っていた弥生の姿に感動です。
そして、そんな弥生に惹かれながらも不器用な四季の複雑な想いもまた読んでいて切なさを煽りました。

最高の作品だと思えます。