けれど、わたしは記すべきなのです。

 己が見聞きしたことを記さねばなりません。


 彼らの、ただただ己の欲に忠実だったことはわた  しの作家意欲を大いにくすぐるものでした。


 この作品を世に送り出すことは、彼らにとって果  てしない屈辱となるやもしれません。


 それでも、一作家として書かないわけにはいきま  せん。




※この話は虚構です。