海山
恐ろしい
山奥にある村で起こる惨劇。ホラーなどではよく聞く設定ではありますが、それでも背筋に冷たい風が吹きました。
セリフの使い方にドキッとしました。表紙のあのセリフが出てきた時から、どんどん目が離せなくなって…気がついたら読了といった感じでした。
子供の残虐性というのは確かに恐ろしいです。だけどそれを育てるのは周囲の環境。大人達の確執がこの悲劇を生んでしまったのですね。村を訪れた主人公達は巻き込まれ、悲劇を構成する人間になってしまうというラストが素晴らしかったです。
またふとした時に読みたいと思う作品でした。