それならいっそ、はじめから

作者結原乙音





それならいっそ


はじめから


い存在でいたかった





なんてやんないよ」


「いりませんから」


相手なんかしてあげないよ」


「お構いなく」


きじゃないよ、なんか」


「わかってます」


「…………」


「…………」


「…可愛いなんて、ってあげないよ」


「…………」





要りません。



斬って捨てるには惜しい、彼の声。







あとどれくらい


その


いられるのだろう