泡沫の中で眠りにつけるのなら

作者葵 文

翠川蒼はなぜか不思議な出来事に巻き込まれていた。それは、辺 海に恋をするたび彼と出会った日を繰り返してしまう。決して報われない恋は泡沫のように、儚い。

この瞬間に戻るのは、一体何度目だろう。


進まない日付と関係に苛立ちと悲しみを覚える。




私はあなたに恋をする。



何度でも、初恋のようにーー。





『泡沫の中で眠りにつけるのなら』