私はアルコール依存症の父の元に育ち、10代から摂取障害、自傷行為、オーバードーズ、アルコール依存、自殺未遂を繰り返していました。
2歳下の妹もまた同じ苦しみを抱えていました。
妹はもうすぐ25歳になるところで生きることを諦め、植物状態になりました。
ショックと罪悪感で胸が押しつぶされそうになった私は、自分がどうしたらいいのか全く分からず、オーバードーズと飲酒を重ねて夜の街を寝ずに俳諧しました。
朦朧とした中で自分が妊娠していることに気付きました。
妹の命の灯が集中治療室の中で静かに少しずつ消えてゆくなかで、私は葛藤しながらも未婚で出産する決意をしました。
私は“恐れ”“怒り”“哀しみ”“虚無感”“絶望感”の衣を何枚もまとったまま成長し、ずっと世の中の真実が見えずにいました。妹も私と同じように葛藤し、苦しみながら、25歳という若さで生きることを辞めてしまいました。
生き残った私ができること、また生まれてきてくれた子供にできること、私は何年もたくさん考えてきました。
ただ“書くこと”で誰か一人のの生きる希望となったら私の経験と妹の命は無駄にならないと思い書き残すことにしました。