作品コメント
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- 咲乃玲水
迫力あるバトルが展開するアクション満載の物語
読み進めていくにつれて、じわじわと話は深みを増していき、のめりこんでいきます。
個性溢れるキャラクターたちの書き分けがはっきりなされていて、一人一人の印象が濃く、リアルに焼き付いてきます。
文章も簡潔で、スッと情景が頭に入ってきて、とても読みやすかったです。
何よりアクションの描写が丁寧で分かりやすく、まさに漫画を手にとって読んでいるかのようでした。
素早い動きは、時にスローモーションをかけて見ているかのように表現され、躍動感と手に汗握る緊張感が伝わってきます。
紫苑かなりカッコイイです。
もとの体を取り戻した時、話はどのように展開していくのか。
これからの展開が気になります!
★ひとつ減らしたのは、ずっと盛り上がる闘いがある分、物語の大きな山場が目立たなくなっている印象を受けたからです。
まだ途中ですから、きっとこの後スゴイ闘いが待ち受けているのでしょう。
と、期待を込めての4つでした。
作者様の豊富な語彙力には驚かされました。更新頑張ってください! - 小泉秋歩
封印されし「災い」が覚醒する…!
夏休みの旅行で京都に遊びに来た女子高生・水無月蘭は、道に迷って、ある山奥に入り込んでしまう。そこは地元では「化け物の出る山」として恐れられている場所とも知らず。
森の奥でゾンビに襲われ、必死で逃げまどう蘭は、巨大な石の前にたどり着く。そこで、蘭は、不思議な少年の生霊に出会う。生霊は蘭の持っていたお守りを媒介として蘭に憑依し、ゾンビを打ち倒す。
生霊の名は、紫苑――彼の覚醒は、すなわち「災い」の始まりだった――!
ホラーテイストの伝奇アクション・ファンタジー。
永い間封印されていた紫苑が持つ「槐(エンジュ)」という強大な術、それを狙う久遠一族。その戦いに巻き込まれた蘭を中心として、息もつかせぬスリルが楽しめます。描写が非常に的確で、まるで映画を見ているかのような臨場感があります。
また、キャラクターが全て確固たる個性を持っています。特に、お茶目な神主のお爺ちゃん・栂(つが)は、シリアスな中にも笑いをもたらしてくれます。敵の久遠一族もそれぞれ性格や思惑が異なるようですね。
まだ先は長そうですが、次にどんな敵が来るのか、紫苑は実体を取り戻せるのかなど、続きが楽しみです!