偽りの身体 -李竜-

作者李竜/蛾龍

だって怖かった。


核心に触れられるのが。


触れられてしまえば、きっと喰べてしまう。


傷つく事を――。

喰らってしまう自分を恐れて。


偽りの身体を手に入れた。


傷のつかない、鉄壁の鎧。

それでも。


ココロに傷はつくんだね・・・。