自分の命惜しさに逃げだした充希を救ったのは、かつて敵対していた男、慎だった。その手が救いでしかないことには、とっくの昔に気づいてた。
愛を知らない男を救ったのは
かつて敵対していた男だった
「仕方ないからご主人様直々にお前のことを助けてあげる」
「その手を取るくらいなら、死んだ方がずっとマシだね」