吸血鬼と吸血鬼に愛された女の子の話です。
燃えるようなその瞳に私は一瞬我をわすれた
その刹那
彼の裂けるような口からのぞくその牙が
私の首元へ触れるのがわかった
鮮血が舞い
ゆっくりと身体が落ちていく
暗く
深い
深淵へ