石崎理子、小説を書くのが趣味の高校二年生。その日もいつものようにパソコンに向かって考えをめぐらせていると――。ものすごい音がして、庭に月が落ちてきたのだ。自分を宇宙人だとゆー彼は、手も足もちゃんとあるし、フツーの男の子と変わんない。「ラングライト」と名乗り、無邪気に微笑むのだった。
そんな、今どき純粋なラングに反発しながらも、次第に彼に惹かれてゆく理子。しかし運命は、二人を思いも寄らぬ恐怖に陥れる。天の国からのスパイ、コウヤが王子であるラングを連れ戻しにきたのだった。理子の大切な親友や先輩、そして彼女の母親までも傷つけ、容赦なく襲いかかるコウヤの仕打ち。だが強く育まれたラングと理子の愛は揺らぐことなく、互いを守るために必死で抵抗する。二人は一層強い愛で結ばれるのだった。
そしてコウヤの最後の仕打ちは、理子自身に向けられた。何度も傷つきながら、二人は愛を守り抜く。しかし――?