彼女と出逢った今日を、僕は運命の始まりの日と人生の終わりの日に決めた。それはこの町の支配者である僕と底辺にいる彼女の禁忌。
「助けてッ!!」
堕ちる瞬間、彼女が見せた絶望に
何にも染まらない、孤独をみつけた
君が必死に伸ばした手。
その手を掴めなかったこと、
僕はあと10分だけ後悔する。