防波堤の上をスカートを揺らしながら歩く。潮風も、熱い太陽も、青春全部があなたへの恋心だった。
当たり前のように海があって、それを美しいとは思わなかった。
だけど君があまりにも楽しそうだから。
この景色の中、無邪気に笑う君を美しいと感じた。
365日×16+29日目。
初めてこの冷たく暗い海を温かく感じたのだ。
私の人生にして一瞬、たった3日の短い逢瀬。
君は東京に帰ってしまった。
暇を持て余した学生
生温い目で見てやってください