拾われた名前がない少女。名前のない少女を拾った男。二人が繰り広げる恋愛物語。
私の目の前に垂らされたのは
細くて白い蜘蛛の糸。
それを掴みそこねた私に差し出されたのは1人の男の手だった。
「お前名前は?」
『........名前はない…』
貴方は私を拾ったのは
私が死のうとした1月1日でした。