Μёёиа

純粋さと狂気
何気ない日常のなかで、幼なじみと乗っていたエレベーター。
彼らはそこから遥か未来の世界へとタイムスリップしてしまいます。
そこで出会った「レイ」は、主人公をある目的のために必要だと言うが……

どこまでも純粋な心を持つがゆえ、時に狂気にも似た強い想いを抑えきれなくなるレイ
自分のなかの幼ななじみへの想いに徐々に気付きつつも、レイを根本から拒絶できないでいる主人公
そして主人公をひたすら思い続ける幼なじみの存在

まずはじめに、キャラクターをいかすのが上手いなぁと思いました。
狂おしいほどに誰かを想う苦しさも、一途さゆえの狂気も、それら全てを巧みに表現されていて物語に引き込まれます。
逃げるシーンも緊張感があってよかったです。

あえて挙げるならば、あたしはあまり●●sideという書き方が好きではないということでしょうか。
一人称では本当に難しいことだと思いますが、キャラそれぞれの悲しげな表情等、直接彼らの言葉で語らずとも、それだけでしっかり伝えられる力を持っていると思います。

これからお話がどうなっていくのかハラハラしながら読ませていただきます