NOEL
笑ってほしい、と願う、純粋な愛
死んだ恋人を生き返らすと言う野望を持ったレイによって、990年後に連れてこられた舞と優。
想い合うのに引き裂かれる彼等の未来に光は――……。
という、SFチックなストーリーは他に読んだことがなく、あっという間に引き込まれました。
また、私がこの物語から感じたのは「愛」でした。
好きだから生き返らせたいというレイの愛。
危機的状態になったからこそ気付く恋心。
一人の人間を求めるがあまり狂って行く愛。
強い独占欲の愛。
沢山の愛が入り交じるからこそ、切なくも、中身の深いストーリーになっているのだと思います。
また、過去の人間に囚われず、現在を生きることが大切だという、強いメッセージ心も感じます。
この物語は、過去の恋に執着する方に。また、強い愛を感じたい方に読んでもらいたいです。
そして、愛する人に。大切な人に、笑顔でいてほしい、という純粋な思いを感じほしい。
私はそれが、"愛"すること、だと心より感じました。
ぜひ二巻も読ませていただきます。