ヴァンパイア×シンドローム [完]

作者シグマ

##FS.S##時は1600年大航海時代の真っただ中。街医者のメアリーは、神祖ヴァンパイアであるミザリーと、ロンドンにはびこる原因不明の病を追及する物語。

時は西暦1600年


大航海時代を経て

ヨーロッパが世界へと

進出した時代


そんな発展した近代中世になっても

信じられていた

オカルト<非現実>世界


生粋の精神科医である

若手の女医

<メアリー=クローゼット>


彼女は<ネセサリウス>と呼ばれる

イギリス正教に反し

精神的な病(やまい)を

病気と診断


オカルト嫌いの彼女は

イギリス正教<ネセサリウス>の発てる


<呪い>


<悪魔憑き>


<妖精の悪戯>


そして…


<吸血鬼>


それらを全て否定した


「原因は人の心にある」それを詠う彼女は

<ネセサリウス>にとって


眼の上の瘤にしかならず

結果、追われ、逃げ、たどり着いたのは


ブリテン島南西部の

小さな村


そこで彼女は

ある探し物をするため

開業医を営む


そんな非凡なある日

彼女はある者と出会う




その彼の者の名を

<ミザリー>

と言った……