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サプライズエンディングという時限装置(アーキテクチャ空間の内と外 in/out) 豪華な屋敷 値の張るスーツと時計を身につけた若い男性 鼻を鳴らす 昨夜催されたパーティ 広い廊下 部屋の惨状 他人事のように眺める 身長は低いが背筋はしっかり伸びた老執事 開けたドア 沈痛そうな面持ち 高い天井 中心付近に一つだけ切れた鎖 主人を押し潰した 静かにうなずく ほぼ即死 壁に掛けられた絵画 飛び散った破片 床に残る血の跡 無数に散らばっている 床や壁に突き刺さっている 凶器 視線を巡らせて観察した 今は壊れているいくつかのテーブルやイス 手入れは行き届いていた 形は普通 異常に大きいわけではない うるさそうに遮る なかなか大変だった 俯く 悔やむように早口で呟く 壁際にいたのに 直撃 うんざりしたように首を振る 呆れを含んだ声 ため息とともに ──男の口から漏れるたった一言のツイートで、断片化していた事件の全貌が明かされる瞬間「どんでん返し」「カタルシス」「衝撃」そして脱力感。 世界が一瞬で変わる──。