メアリ・アンは白兎の屋敷で働く小間使いだ。帽子屋にチェシャ猫、赤の女王に双子のティーとダム。変わり者の住人達と、退屈を持て余す毎日。ある日空から少女が降ってきてから、彼女の日常は狂いだす。「アリス」の正体、犯した罪。積み重なる違和感と謎を辿り、メアリが導いた真実とはーーーー
「僕らは、君を愛さずにはいられない。
例え君に要らないと捨てられてもね」
愛と憎しみ。
「私を惑わすとは、お嬢さんは悪い子だ」
赤薔薇とお茶会。
「すべては、あなたの御心のままに」
判決は、有罪か無罪か。
「私はーーーー」