雨空 みづき

寂寥
スリリングな関係と、いけないと思いつつ嵌まってしまう彼女に、図らずも読んでいる自分まで緊張しました。

解っていても裏切ってしまう気持ちまでは理解し難いところもありましたが、携帯小説とは思えない優れた文章と展開の運び方に吸い込まれるようで。

勿論、彼女の行為はモラルに反します。なのに切なく感じるのは何故でしょう?


人は日常の何処かで寂寥感を持つ瞬間があるのかもしれません。欠如した部分を何かで満たしたくなるのは人の性なのか。


慮ることなくむやみに嫌悪感を抱き口にするのはやめようと思います。

もし友人がそういうような関係を持ったとしても、理解は出来なくてもその考えを受け入れられる人間でありたいですから。


改めて小説の良さを知りました。

面白かったです。



続編も読ませて頂きます。