ある弁護士と教師が一人の少女・咲良をめぐり、咲良をあらゆる方法で攻めていく。咲良は一体どちらの手に渡ったのか。
ちょっと大人の狂愛を貴方に。
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「愛してる。咲良…」
いつもそう言う貴方は私の気持ちを考えない。
愛しているなら、ここから出してよ。
いつも思うけど、決して口には出さない。
暗い部屋に独りぼっち。
じっと貴方が帰って来るまで、鎖に繋がれ目隠しをしたまま冷たい床に這いつくばっている。
だけど、そんな私に神様は手を差し伸べてくれた。
私は暗い部屋からも、貴方からも逃げる事が出来た。
だけどその時、私はお腹を刺され重傷を負った。
酷い激痛が走り、気を失った。
『これで誰にも邪魔させない』
最後に貴方はそう言って、自分で刺した。
私は貴方も私も死んだ、と思っていたのにそこは病院だった。
私は助かってしまったようだ。
そしてこれが運の尽きか。
貴方も生きている事を知った。
まだ私の悪夢は終わる事はない。
私は毎日、これからも貴方に怯えながら生きていくしか道はないのだから…。