柳の木の下で貴方が言葉を拾ってくれた

作者黒月 狼零

月咲女学園に通う高校1年生の水無怜は暴走族の白骸の総長である荒川蓮二の女。その情報が流れる前に、暴走族の風翼の人達と出会う。彼女が彼に従う理由、白骸と風翼の悲しい過去、知られざる真実とは?切なくも甘い、不良Loveストーリー。



"大丈夫"




その言葉をいつも自分に言い聞かせていた。


そうすることで自分を落ち着かせ、現実から目を背けてこれたから。




私にはその言葉しか頼れるものがなかった。




誰も信じられず、ただ恐怖に怯え、自由のない私には唯一の言葉。






でも、本当は、叫んでいた。




「助けて」と………。