秘密を共有した私たちは、今日も愛を紡ぐ
「幼馴染と言えばさ、俺にもいるんだ」
「へぇ……、どんな子?」
「泣き虫で、可愛くて、天使みたいな子だったなぁ」
「そうなんだ。今でも会いたいって思う?」
「そりゃ会えるなら会いたいよ。というかいつか会えたらいいなってずっと探しているんだけど、名前も、電話番号も分からなくて」
「せめて名前が分かれば、SNSで捜せたかもしれないね」
「全くそれ。唯一の繋がりはこのお揃いのキーホルダーだけって笑っちゃうだろ?」
「ふぅーん」
「これと同じのを持ってる子、知らない?……なんてね」
「難しい話だね、見たことないよ」
――――ごめんね、嘘、本当は知ってる
私の親友は、私の初恋の人の恋人
そして、私の好きな人の好きな人
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2018.11.18 番外編を別BOOKに移しました