シュガーレスブルー

作者小早川あき

ずっと覚えておきたかった。ずっと好きでいればよかった。そんなことに何の意味があるのかなんてわかってるけど、それでも私は。
17歳。恋は時々擦り切れる。

もう私のこと、忘れていいよ。


「君が心から大事だよ、の反対」


「奇遇ですね同感です」


先生に恋するとか馬鹿。ほんと馬鹿。

私だってそう思ってたのに。


17歳、恋は時々擦り切れる。


***

高校2年生のひなぎくは転校デビュー。華々しい友達に囲まれるも、なんだかついて行けない日々。ひょんなことから出会った司書と心の隙間を埋めるように交流を重ねていくが…?


遠回りでもたどり着きたい、あなたとの物語