すきなひとが、いる。でも、さよならしないと。さよならすれば、また会えるから。二人はまだ、ともだちだから。
15歳。裸足で恋をしていた。
「いつか全部忘れるね」
「じゃねーと困るだろ」
放課後の教室
夜の公園
早朝のグラウンド
高校は、静かなにおいがする
***
いじめられっ子の「緑」と貧乏なクラス会長の「鳥海」は幼馴染。細々と高校祭の準備をしていたある日、元スーパー人気者の「水野」が手伝いを申し出てきて・・・?
問題だらけの3人の、正しいようで違う、青春物語。
後で恥ずかしくなるような思い出の方が、きっと楽しい。