月森ゆら

切ない真実・心の揺れ
賞金稼ぎの紫苑は、天敵である中央都公安局の警備部長でる露花から、一体の鉱石人形の回収を依頼される。
鉱石人形とは、外見も内面も人間と同じ精巧な人形でもある。

そのある一体の鉱石人形を巡って始まる物語は、徐々に切なく哀しい真実を明かしていくが……。

淡々としたストーリー展開ながら、真実を知る事により、主人公である紫苑の心の動きが丁寧でよく分かります。

読んでいる最中に何度も、露花の行動と鉱石人形(可愛らしい女の子です)の行く末を気にしていた私です。

SFファンタジーといった風合いの、映像の見えるお話でした。

素敵な作品です☆