月森ゆら

独特な空気感。
独特な世界観を思わせる描写は、作者様の個性なのでしょう。

惹き付けられました。

シンガーのシュイと、恋人の斗哉。
愛し合っているはずの恋人であるにも関わらず、自らの事については口にせずにはぐらかす斗哉。
そんな斗哉に対してシュイは不安を重ねるが……。

愛してるから聞けない。
失いたく無いから聞けない。そんなシュイの繊細な心理がよく伝わりました。

恋愛と一言では言えないアイデアとラストシーンも良かったです。

個人的に、長編としてじっくり読みたいなどと思った作品でした。

素敵な作品、ありがとうございました。