アトム

隣にいる人の温もり。
シュウが旅立ってから三年。連絡が途絶えてから三年。
莉緒と巧は彼を信じ待ち続けている。
お互いの温もりだけを支えに――


◆◇◆


シュウを取り巻く人々の葛藤が痛いくらいに描かれていて、大切に噛みしめながら読んでいました。

そこに、何か無理矢理な力が働いたわけではなくて。
それぞれの人物たちが「今」や「莉緒」を思う心が折り重なって、ちょっとずつ日常に変化をもたらしていきます。

決して流されたわけではなく、お互いの思いに向き合い、二人で歩むことを二人で選んだことが素敵。
色んな莉緒を受け止め包み込む巧を好きになるのは止められないですよね。


莉緒たちの関係が変化していく瞬間を垣間見れて幸せです。
私も二人のこれからを心配してはいませんっ!


心暖まる素敵な作品をありがとうございました*