たぁ

切なくて、あたたかくて……
不慮の事故で夫を亡くし、シングルマザーとなってしまった主人公。


頼る家族や親戚もおらず、亡き夫の忘れ形見である息子と娘の為にのみ、がむしゃらに働き、家事と育児をしてきた彼女の姿を、ずっと見守ってきた二人の男性。


舜君と隼人さんのどちらを選ぶのか、ドキドキしました。(個人的には隼人さんが好きです)

初恋の相手でもあり、人生の半分を夫への想いで埋めつくし、固めていた主人公の心を少しずつ解きほぐして行った舜君の、懐の深さに胸をうたれました。


夫を想い、前に進めないことに足掻き、嘆く主人公の姿が切なくて涙し、

主人公を取り巻く、周囲の皆のあたたかさに、また涙。

登場人物が皆優しく、暖かい作品でした。

きっと作者様のお人柄でしょうね。


もし自分が主人公の立場だったら……どうしていただろう?
と、考えてしまうお話でした。


素敵な作品をありがとうございました。