生華

内容がちぐはぐ
楓のキャラクターが場面によってころころ変わるのに、ちょっとついていけなかったです。
空気読めなかったかと思えば、すごくおしとやかだったり。
一貫性がないというか……。
いろんな表情を持つ女の子、という風には受け取れなかったです。
信長や森蘭丸を見てテンションが上がるのは仕方ないとして、その書き方もなんか……。
お茶をやっていたという設定通りなら、失礼な言動ってすごく厳しく教えられるのでは?
何流をやっていた設定なのかわかりませんが。

個人的に、歴史に埋もれてしまったヒーロー発掘というスタンスはいいと思います。
でも、ひかげ殿が超コアな歴史上の人物すぎて全然設定が分かりませんでした。
これでも永井路子さんの小説は全作読んだので、戦国時代の背景はほとんどわかっている方だと思うのですが、それでもわかりにくい。
歴史に詳しくないキャラがタイムスリップというのは本当に難しい設定だと思います。
しかもそれがすごくレアな歴史上の人物と会うストーリーはちょっときついかも。