美織

人生の答えが、詰まっている
この話は、主人公である徹平の事故死から始まります。

事故のシーンは痛々しい程にリアルで、読んでいるのさえ辛かったです。

徹平という、どこまでも優しくて前向きな人間に救われた登場人物達。

“どうせ綺麗事だよ”と思う様な徹平の言葉には、優しさが溢れていて。

…徹平に救われたのは、私もなのかもしれませんね。

節の最後に書かれている言葉は真っ直ぐで、心に響きました。

主人公は徹平だけど徹平に救われた登場人物達もみんな主人公なんだと、私は思います。

この作品の題名でもある“結び目”。この題名の意味が、読んでいる内に分かりました。

誰にでもある人と人との結び目。結び目の大切さを考えさせられる、この作品。

99人が自分の事を信じてくれなくても、たった1人だけだとしても自分の事を信じてくれるのは凄く幸せな事ですよね。

この作品を読んで、そう思えました。

こんなに素晴らしい作品を書いて下さり、本当にありがとうございました!!