わたしと専務のナイショの話

作者菱沼あゆ

「お前、俺が教師だったことは黙っておけよ」

 運良く大企業に就職できた坂下のぞみは、専務付きの秘書として配属された。


 いろんな意味で評判の若きイケメン専務の顔を見たのぞみは驚く。


 専務の正体は、高校のときの担任、槙京平(まき きょうへい)だったからだ。




「お前、俺が教師だったことは黙っておけよ」

と京平に脅されるのぞみ。


 他の役員に舐められたくないと言う。


 しかも、京平の負けず嫌いのせいで、いきなり、京平と婚約するはめになってしまい――。