小学生の頃、転校して不安だった私と一緒にいてくれたあずは、健康だったはずなのに突然の病に倒れてしまう。余命は、後一年。私とあずの友情物語。
あの子が笑うと私も笑った。
私が笑うとあの子も笑った。
私達はいつも一緒だった。
一瞬で終わる喧嘩をしたり、二人で遊びに出かけたり、くだらないことで笑ったり……
ずっとそんな日々が続くと思ってた。
「私、あと一年しか生きれないんだって」
――けど、大切な人との別れは、思ってたよりずっと早くて、思ってたよりずっと近くにあった。
『余命一年の友』
2014/05/18