総司、かく語りき ~新選組武勇伝~ 【第三部・完】

作者霧宇 魁

沖田総司のプラトニックな恋



新選組副長土方歳三が作った鉄の結束

「局中法度」に縛られ、

幕末の京都で暴れ回り、

数々の逸話を残した「新選組」。


その中に愛刀

「加州金沢住長兵衛藤原清光」を携え、

池田屋事件(1864)で喀血をしながら

尚も闘った若き天才剣士沖田総司。


彼もまた人の子であり、新選組の

剣でしのぎを削る戦いの舞台だけが、

表立って華やかに語り継がれる中、

沖田総司の恋の秘話については

あまり知られていない。

労咳を患い自分の病弱を知ってか、

生涯女に手を出す事は無かったと言われる。


新選組きっての薄幸の美剣士沖田総司の

お雪との恋模様。

二人の恋の行方、

そしてそれを取り巻く

新選組隊士たちの活躍を描く。