伊織

心に響く、優しい嘘
牧場の家に産まれて、跡継ぎを期待されていた、伊吹。その重圧や、都会への憧れから、彼女はすべてを捨てて上京する。

母からの「皆元気」という手紙。それを見た、恋人の拓也。

そして、拓也に連れて行かれた出張で、初めて知った現実。


人は何度も嘘をつく。
だけど、誰かを思うがゆえにつく嘘が、こんなにも大変なことだなんて。

母の伊吹に向けた嘘。
そして、伊吹の背中を押した拓也の嘘。

そんな優しさに包まれた伊吹が、本当の自分を取り戻したとき、彼女に最高の幸せが訪れます。

大切な誰かのことを想うこと。
そのために払う犠牲。
それをも恐れないような、強い人になりたいと強く思いました。

素敵な作品をありがとう。