作品コメント
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- 真紗美
優しい嘘が重なる
北海道の牧場に生まれ
幼い頃から
跡継ぎにと期待されていた主人公
生まれた場所を捨て東京に出て就職
あんな場所
臭いし仕事はきついし
逃げるように出てきたので家には帰れないし帰りたくない。
でも
いつも届く
母からの絵葉書
帰って来いではなく
『皆、元気だよ』
それは母の嘘
母は病と闘っていた。
地元に行くには愛する人との別れがある。
どうすればいいのか…。
背中を押すのは優しい嘘
愛する人の為の嘘はとても切なく優しい。
子供に対する愛
親への愛
それでもある確執やら葛藤
ラストは清々しく
綺麗な空気と青い空が見えるような
大人の優しさ溢れる
素敵なお話でした。
主人公の成長が読み手に伝わりました。
読みやすく
心に届くお話です。
おすすめです。 - やなぎみお
誰かの為の
生まれ育った牧場の生活を捨て、都会へとやって来た伊吹
仕事にも慣れ、素敵な彼氏もできて、このまま都会での生活をと思う日々
けれど、故郷への言いようのない想いも募る
母から定期的に届く絵葉書、生まれ育った風景が写るそれを見る度に、胸がざわつき、苦しくなる伊吹。
そんな時、出張で生まれ育った街へと赴き、真実を目の当たりにするのですが…
人は誰しも嘘をつく
それは、自分を取り繕う為の嘘だったり、誰かを傷つける為のものだったり…けれど、誰かを想う為の嘘もある。
愛する人の為につく嘘はとても優しくて、そして切ない。
全ての真実を知った伊吹の選んだ道は…?
最後にはとても心温まる素晴らしい物語をぜひ読んでほしいです。 - 伊織
心に響く、優しい嘘
牧場の家に産まれて、跡継ぎを期待されていた、伊吹。その重圧や、都会への憧れから、彼女はすべてを捨てて上京する。
母からの「皆元気」という手紙。それを見た、恋人の拓也。
そして、拓也に連れて行かれた出張で、初めて知った現実。
人は何度も嘘をつく。
だけど、誰かを思うがゆえにつく嘘が、こんなにも大変なことだなんて。
母の伊吹に向けた嘘。
そして、伊吹の背中を押した拓也の嘘。
そんな優しさに包まれた伊吹が、本当の自分を取り戻したとき、彼女に最高の幸せが訪れます。
大切な誰かのことを想うこと。
そのために払う犠牲。
それをも恐れないような、強い人になりたいと強く思いました。
素敵な作品をありがとう。