真紗美

優しい嘘が重なる
北海道の牧場に生まれ
幼い頃から
跡継ぎにと期待されていた主人公

生まれた場所を捨て東京に出て就職

あんな場所
臭いし仕事はきついし
逃げるように出てきたので家には帰れないし帰りたくない。

でも
いつも届く
母からの絵葉書

帰って来いではなく
『皆、元気だよ』

それは母の嘘
母は病と闘っていた。

地元に行くには愛する人との別れがある。
どうすればいいのか…。

背中を押すのは優しい嘘

愛する人の為の嘘はとても切なく優しい。
子供に対する愛
親への愛
それでもある確執やら葛藤

ラストは清々しく
綺麗な空気と青い空が見えるような
大人の優しさ溢れる
素敵なお話でした。
主人公の成長が読み手に伝わりました。

読みやすく
心に届くお話です。

おすすめです。