やなぎみお
誰かの為の
生まれ育った牧場の生活を捨て、都会へとやって来た伊吹
仕事にも慣れ、素敵な彼氏もできて、このまま都会での生活をと思う日々
けれど、故郷への言いようのない想いも募る
母から定期的に届く絵葉書、生まれ育った風景が写るそれを見る度に、胸がざわつき、苦しくなる伊吹。
そんな時、出張で生まれ育った街へと赴き、真実を目の当たりにするのですが…
人は誰しも嘘をつく
それは、自分を取り繕う為の嘘だったり、誰かを傷つける為のものだったり…けれど、誰かを想う為の嘘もある。
愛する人の為につく嘘はとても優しくて、そして切ない。
全ての真実を知った伊吹の選んだ道は…?
最後にはとても心温まる素晴らしい物語をぜひ読んでほしいです。