salan

とにかく不器用で、でも誰よりも優しくて、相手のこと想い合ってる二人が愛しい
久しぶりに、私の好みの小説に出会えました。
私は、ラブコメ系とか、俺様&王子様系とか、禁断の恋とか、そういう話があまり好きではありません。
どちらかといえば、シリアスで、泣けるような話が好きです。あと、とにかく不器用な人を描いてるものが好きです。お互い好き同士なのに、なかなか言い出せない…みたいなラブストーリーが大好き(笑)

もう、まさに、この小説そのまんまですね。私の好きな要素が、全てつまっていました。出会ってから何年経っても、天野、麻生って呼び合ってなかなか進展しない二人はまさに典型的な“不器用”(笑)
でも、そこに確かな“愛”がある。
お互いを深く深く愛してるんだなって分かります。
天野が背負ってきたものは、本当に重たいし、あまりにも辛い。でも、麻生がそばにいたから。麻生の確かな愛があったから、天野は生きてこられたんだと思う。
こういうのを、「愛」っていうんですよね。

これまで携帯小説を読んで泣いたのは2回だけです。
本作が2回目。
素敵な作品に出会えて、幸せでした。ありがとうございます。
また、天野と麻生に会えるのを楽しみにしてます。