うりと夏休み/ぬこ
隼人とうりと共に読んでいるうちに、私はそこにいた。隼人の目を通し、時にはうりの目を通し、時には少し離れた場所から。私は二人と共にあの場所、あの家にいた。クスッと笑い。グッと涙を堪えた。そして気づけば、私はこの世界に入り込んでいた。