温もりを抱きしめて【完】

作者来海 空々瑠

両親に決められた婚約者には、大事な彼女がいた。冷たい態度の彼に、愛なんて求めてなかったのに。触れた優しさに心動かされ、いつしか愛されたいと願ってしまった。



居場所さえあれば、どこでもよかった。


たとえそこに愛がなくたって、


私はそれでよかったのに。




触れてしまった優しさに、


胸が締めつけられて。


泣きたくなる程切ないこの感情が、


私の心を乱れさせた。




求めてはいけなかったのだ。


大事な人がいる、彼に。


所詮政略結婚の道具でしかない私が、


愛されたいなんて淡い願いを。






大財閥の御曹司

西園寺 要

KANAME SAIONJI



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高級老舗旅館のお嬢様

藤島 伽耶

KAYA FUJISHIMA





愛を知らなかった彼女の切ない恋物語。




●現在、修正&SS更新中。



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