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最初は戸惑いますが、読み慣れていくと、深い世界観が見え隠れするアクションSFですヒューマノイドもの。難しいテーマに取り組んだものだなあ、と感心するやら、心配になるやら……しかし、筆者さまのお得意、アクション描写が軽快でテンポ良く、重くなりがちなテーマをライブ感覚で歌いあげていきます。短時間(ほんの数日間)の物語だから、時間軸が迷子にならないのがいい。登場人物も魅力的でわかりやすく、個性たっぷりで楽しかったです。ただ残念なのは、短編ゆえに人物背景が読み切れなかったこと。貴史さんや忍さんの通人離れした強さや動き、また未知なる存在の七海(ここはそう呼びます)くんや綾香ちゃんを受け入れるのがあっさりすぎて、少し違和感。さすが変人兄貴の弟、と言ってしまえばそれでおしまいなのですがね←後、描写がしっかりしているので、擬音減らしてもいいと思います。せっかく文章で書けているのに、逆にチープに見える箇所もありました。早回しで映画を見るようなスピーディな展開ですが、後から筆者さまの思惑が来そうな予感がします。