君はひとりきりでいつも微笑んだ

作者染納愛

あの熱かった去年の夏を覚えているだろうか。僕は君と一緒に小樽の海岸を歩いたよね。手を繋(つな)いで、心はせつないほどの幸福感を抱いて、瞳を閉じてみると