夏祭りの焼きそば

期待と諦め 地元の夏祭りでの小さな恋物語。 あれだけの人ごみの中を歩くのを知りながらも 誰か知っている人に偶然会えるんじゃないかという期待感を持って出かける夏祭り その相手は初恋の人だったり 学生時代の恩師だったり 喧嘩別れした友人だったり…… 皆さんにもそんな経験はありませんでしょうか？ そんな身近な夏祭りを舞台にした素敵なお話に とても感動致しました！ 何度でも読みたくなるような作品です！

伊東ミヤコ

2010年1月19日

こんな恋がしたかった 毎年、夏休みのお祭りで会う、元同級生の彼女。 大学生になった今、今度こそあきらめようと、いるはずのないお祭りに、あえて行った僕。 でも、そこに待っていた展開は……想い続けた心が生んだ奇跡？いえ、もう、運命なんてものではないですね。必然です。その日のことは、生まれたときから、当然のように決まっていたとしか思えません。 そんな相手を、ちゃんとわかっていた二人。こんな素敵な恋のお話が、あちこちに咲いていたらいいなあ。

夏祭りの焼きそばについてのレビュー 最後の『新しい夏がはじまる』で締められてたところ、大好きです。 なんていうんでしょう… 軽い恋愛が多い中、この物語は心にしんみりと染み渡るキレイな恋愛模様で混沌とした世の中のいやな部分を忘れさせてくれます。 描写も的確、適当な配分で主人公の祭りへの思い、彼女への思いが伝わります。 なんとなく忘れられない人っていますよね？ 好きな人や付き合っている人がいても忘れられない人、そんな人が彼女だったし、彼女もそうだったなんてとてもとても羨ましい小説でした。