事件現場に謎のアルファベット文字の記されたカードが残される連続殺人事件が続く中、ベテラン刑事川島は、仲間の刑事たちと共に犯人を追っている。

 事件現場に謎のアルファベット文字の記されたカードが残されるという連続殺人事件が続く中、神奈川県警、特別広域捜査班、通称SOWAのベテラン刑事川島は、娘ほど年下で班長の女刑事瞳と仲間の刑事たちと共に犯人を追っている。一方、見知らぬマンションの一室で目覚めた男は記憶を失くしていて、鏡に映る自分の顔すら見たことがなかった。部屋の床に血のついたアルファベットが書かれたカードを見つけた男は、自分が何者であるのか? その正体を追って部屋に残された手がかりから、山下町にあるビルへと向かう。その一階ロビーで、突然のめまいに襲われた男はその場に倒れそうになるが、一人の女性に助けられる。女性の名前は愛といい、連続殺人事件の被害者、神山恵理の妹で、警察があてにできないと、独自に姉の事件を追っていた。トイレで愛と別れ、記憶を失くした男は手洗い場の鏡の前で突然、気を失う。目覚めると、目の前の鏡に「ハルコに気をつけて」との謎のメッセージが。その後、ビルの屋上でフラッシュッバックに襲われた男は、屋上から女性が突き落とされる光景が蘇り、絶叫する。恐怖のあまりおかしくなりそうな彼のもとにふたたび現れ、助けてくれた愛と共に記憶を辿り、その謎を追うことにするのだが……。