箱って開けたくなる物だよね。きっと、そう言う風に作られているんだー。それは暑い暑い夏の日の事。少年の不思議で奇妙な一日の物語。






「ねーねー、母さん。箱何処いったか知らない?」



「箱だよ、あの白い。」



「どこにしまったっけなー。机の中だっけ?」



「確か、あの箱には何かしまった気がするんだよね」



「え?何って…何だっけな?」








「分からないけど、何か…大切な何か!」