『メービウスの環』-君に「冷たいね」と言われたあの日から-

作者KOSMO

ある男と女の気持ちの行き違いを実話を元に表現した作品です。

メービウスの環とは長方形の紙を一度ねじって対辺をくっ付けてできるリングのことだ。

そのリングの上を鉛筆でなぞると表も裏も通って最初の位置に戻って来る。また、紙の中央を切っても、一続きのままで二つの輪には分離しない。良く考えても解決しないことがはっきりと分かっている時に、例としてこのメービウスの環が使われる。ぐるぐると鉛筆でなぞってもまた同じ場所に戻ってしまう。

出口のない迷路のように。一度その迷路にはまってしまうと抜け出すことは困難だが、方法がないわけではない。その方法とは今すぐその考えていることを諦めることだ。

しかし、それは簡単なことではない。諦めるのには勇気が必要だ。

 時にはつまずいたり、失敗したり、挫折したりすることもあるだろう。人間である以上それを避けて生きていくことは不可能だ。大事なのは転び方だ。上手く転べば怪我もしないし、すぐに起き上がることができるのだ。