高校生の麻野陽太はある日祖母の家で男女が写った古い写真を見つける。その写真との出会いが彼をこの切ない物語へと導くー…。
暗闇のなか、一人の美しい青年が川にいたー…。
花が綻ぶような彼女の笑顔を思い出す
彼女に触れてはいけない
でも僕はそれでも触れたいと思ってしまう
この思いはどんなものより罪深い
ああー…
僕はなんて汚いんだろう
その青年は水面に写る血で濡れた自分を見て悲しそうに笑い一筋の涙を流したー…。